私が思い出すのは、レーガン時代です。
レーガン大統領の8年間、ブッシュ・シニア大統領の4年間、
この12年間はすごく経済成長に寄与しました。
その時代に共和党は、ディ・レギュレーション
つまり規制緩和を大胆に行なったからです。
その前のジミー・カーター政権は
民主党の政権でしたから、何でも規制してアメリカも
スタグフレーションになってしまいました。
インフレが起きているのに景気が良くない、景気が良くないのにインフレであるという、資本主義経済では最悪の事態でした。その状況を「もう一度自由主義経済の原点に戻って、規制緩和して、自由競争でやろうじゃないか」ということで、アメリカ経済はレーガンですごく力が出ました。
この12年間で経済が急激に伸びたわけではないのですが、その成果が実際に表面に出てきたのは、その後のクリントン政権時代です。1992年にブッシュ・シニアが大統領選挙で負けてしまいましたが、それ以降が本当にいい時代だったわけです。放っておいても経済が伸びてしまうような時代でした。毎年、主要企業の純利益が2桁で伸びていく、対前年度で十数%伸びていき、従って株価もどんどん上がっていきました。ダウ平均が4,000ドルから5,000ドル、6,000ドルへと上がっていった時代です。
それと同様に、これからトランプ大統領が4年間、バイデン政権時の規制強化をやめるだけでも、また後に収穫の時期が来ると思います。副大統領候補のバンスは39歳ですから、景気が良ければ、彼が次の政権を担う可能性も十分あります。トランプは1期だけですが、その跡を引き継いだバンス政権が2期続いたら、共和党政権が12年続くことになります。バンスでなくても、他の人が大統領になってトランプ政権を引き継げば、この期間はアメリカ経済はすごく伸びると思います。その後に向けても、非常にいい遺産になると思います。